
第1回
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コラージュ・題字:堀井和子
堀井和子さんが日々の暮らしや街歩きの中で見つけた、いいもの、美しいものを報告してくださる連載です。清々しい風景とともに、新年がスタート。本年も、いろいろな「いいもの」を教えていただくのを楽しみにしたいと思います。
1991年にパリのポンピドゥー・センターで開かれた展覧会の小冊子。建築家 ALDO ROSSI のスケッチやメモが掲載されています。このフワッと抜いた赤の色と、建物の形が浮き出た印刷、雰囲気のある白い紙質が清々しくて素敵です。
1987年製造と上蓋に記されている、フランスのブルーベリージャムの瓶。
旅先で見つけ、中身を味わった後も、手描き文字のラベルが気に入って、ずっと食器棚の奥に収ってありました。長方形の罫線も手描きですね。文字に元気があって、おいしさが伝わってくるデザインだと思います。
お正月に書や画の掛物を飾るような感じで瓶と小冊子を選び、本棚の上に並べてみました。
数年前にパリのマレ地区の小さい店で見つけた、ピンク色のマフラー。(スコットランド製)
コクがあって、ほんの少し青みを感じる、このピンク色が好きで探していましたが、身に着けるアイテムではなかなか出合えませんでした。
お菓子など FOOD パッケージについては、もう少しいろいろなピンクをいいなぁと思いますし、実際買ってみますが。
最近気づいたのは、同じ赤、ピンクの中に、ものすごく
ALEXANDER CALDER の "FABLES OF AESOP" の本。
赤と濃いピンクの色の取り合わせと、ライオンの線描がカッコいい表紙 ――― いつ見ても心が浮き立ちます。
表紙が大好きで、2冊買ってしまった本でもあります。
堀井和子
堀井和子さん プロフィール
1954年、東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家としてレシピ本や、自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍、国内外の旅のエッセイなどを多数出版。2010年に「1丁目ほりい事務所」を立ち上げ、CLASKA Gallery & Shop “DO” と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行なっている。
2020年1月10日 公開

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