コラージュ・題字:堀井和子

堀井和子さんの
「いいもの、みつけました!」

堀井和子さんが日々の暮らしや街歩きの中で見つけた、いいもの、美しいものを報告してくださる連載です。クリスマスは目前。いろいろな素敵を詰め合わせてくださいました。

第62回:活版印刷のカード/ブローチ/庭のバラ/本

左下は、日本橋のステーショナリーのお店で最近買った OBLATION papers & press のカード。その他の3点は egg press のカードです。

egg press のカードは、グレーのヘリコプターやライオンのカードを最初に買ってから、ウィットに富んだデザイン、色使い、活版ならではの凹凸のニュアンスに魅かれ、あちこちのお店のカードコーナーで探してみるようになりました。

左上は、グレーの地色部分にオリーブ色の植物柄を印刷してあって、中に WITH SYMPATHY の文字、封筒は何とも言えない温かなグレーです。

OBLATION papers & press も egg press もオレゴン州ポートランドのアドレスと気づいて、ポートランドのショップを巡る旅をしてみたくなりました。

先月 CLASKA Gallery & Shop "DO" 丸の内店で開かれた望月若子さんの展で、ブローチを買いました。

その前に開かれた大阪の展のDMを見て、実物の雰囲気を確かめたくなり、初日に伺いました。ガラスケースにクールな金色の作品がたくさん並んでいました。

イアリングは好きですが、今までの経験で、気に入っているものにかぎって、片方落としてしまうことが多く、選べなくなりました。(今回、イアリングにかなり魅かれました。)

ブローチは、セーターやシャツにすっと付けられますし、デザインを遊べるので、最近は付ける機会が増えています。今回、シンプルなこのブローチを選びました。望月さんのオブジェの作品もとても魅力的で、次の展開が、また楽しみに。

濃紺に黄のドットのスカーフは、母がパリで買ったものを譲り受けました。

実家の庭で妹夫婦が丹精したバラとハーブの枝を、切らせてもらって生けました。今年のバラは咲きかたも色もきりっと美しく、葉も健やかです。

『フィリップ・ワイズベッカーの郷土玩具十二支めぐり』の本の巻末の、ワイズベッカー氏自身の取材日記がとても素敵です。日記の文は全て大文字で書かれていて、MOUTON の見開きなど、フレームに入れて飾れたらいいなあと思いました。

日経新聞の紹介欄で知り、図書館で借りたトム・ハンクスの『変わったタイプ』。

ちょっと昔のアメリカの地方都市、住宅や庭、ドライブの描写を読むと、アメリカに住んでいた頃のこと、当時見た映画が思い出され、何とも懐かしい気持ちに。

17の短編のうち“心の中で思うこと”で、主人公がお店の老主人とやりとりを重ねて、古いタイプライターを選ぶ過程に、紙好き、文字好き、古めの機械好きの私は一緒にドキドキしていました。

脚本みたいな進行の1篇も、リズムが面白かったです。

堀井和子

堀井和子さん プロフィール

1954年、東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家としてレシピ本や、自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍、国内外の旅のエッセイなどを多数出版。2010年に「1丁目ほりい事務所」を立ち上げ、CLASKA Gallery & Shop “DO” と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行なっている。
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2018年12月22日 公開

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