
第1回
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コラージュ・題字:堀井和子
堀井和子さんが日々の暮らしや街歩きの中で見つけた、いいもの、美しいものを報告してくださる連載です。写真で手前に飛び出している物は、いったい何でしょう。
近くのスーパーマーケットへ行った帰りに、時々パピエ・ラボに寄ります。
今回見つけたのは、恩塚正二さんの布団針オブジェ。白い壁に4つ、色も形も違うものが刺してあって、影がとても美しく感じられました。
私が買ったのは、1辺が2cmの木製の立方体で、上面が白、側面は濃いグレーにペイントしてあり、それぞれアルファベットのA、B、C、D、Eの刻印が施されたデザインです。
夕暮にリトグラフの下で撮ったら、針の部分の影が面白く写っていました。
恩塚さんの作品は、以前に、陶器の黒いクロス形のオブジェを買って持っていますし、“クモの巣とり棒”をギャラリーで見て魅かれたことを憶えています。
この布団針オブジェは軽くて小さいけれど、深くてしっかりした雰囲気を壁面にプラスしてくれるようです。
スコットランドの Yarrow Primary School の PTA が1992年に出版した、料理の本です。
小学校の子供たちが絵を描いているのですが、構図もレイアウトもハッと息を呑むほどダイナミックでカッコいい。フライパンやケトル、おろし金、ニワトリ・・・が、ページから飛び出してきそうです。N.Y.、SoHo の小さい書店で見つけた一冊。
堀井和子
堀井和子さん プロフィール
1954年、東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家としてレシピ本や、自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍、国内外の旅のエッセイなどを多数出版。2010年に「1丁目ほりい事務所」を立ち上げ、CLASKA Gallery & Shop “DO” と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行なっている。
2018年11月2日 公開

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