コラージュ・題字:堀井和子

堀井和子さんの「いいもの、みつけました!」

堀井和子さんが日々の暮らしや街歩きの中で見つけた、いいもの、美しいものを報告してくださる連載です。深まる秋、しっとりとした心地よい風景が届きました。

第34回:傘と紙ファイル

濃いグレーの格子柄の大きい傘はCLASKA Gallery & Shop "DO" オリジナルの晴雨兼用です。テーブルクロスと同じ格子柄ですが、傘のフォルムになると、1点1点、別の表情、デザインとして目に映ります。

どしゃ降りの雨には向かないそうですが、秋、日が落ちる頃の霧雨にはぴったりな気がします。イルミネーションが雨でフワッとぼやけて、ブルーグレーの闇に雰囲気があるようで。雨降りは苦手な方なのに、この傘をさすと街が、いつもと違って見えることに気づき、雨の中を歩きたくなります。

DO のお店で最近買ったのが、生成り地に軽快なタッチの線画の折りたたみ傘。カメラやハイヒール、道路標識、サングラス、ビルなどが描かれていて、旅心を刺激されます。ジッパー付きのケースに入った軽めなタイプ。

折りたたみ傘というと、つい濃紺やグレーなどの無地のものを選んでしまいがちです。急な雨で傘をさしても、心が動かなかったと思います。このイラスト入りの傘をさすと、何だか、そう何だかワクワクしてくるのが不思議です。

グレーの色と、ボール紙の質感に魅かれて買った印刷加工連制作のA4サイズの紙ファイル。シンプルな構造で、余計なデザインがなく、すごく美しい。

紙の方に穴を開けて、通してファイルする方式ですが、私は新聞や雑誌、広告などで、ふと、いいなぁと思った部分のスクラップを、ジャンルごとに挿んで使っています。気軽に買い足せる、350円という値段も、文房具好きにはたまらないアイテムかと・・・。

堀井和子

堀井和子さん プロフィール

1954年、東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家としてレシピ本や、自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍、国内外の旅のエッセイなどを多数出版。2010年に「1丁目ほりい事務所」を立ち上げ、CLASKA Gallery & Shop “DO” と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行なっている。
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2017年10月20日 公開

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