コラージュ・題字:堀井和子

堀井和子さんの「いいもの、みつけました!」

堀井和子さんが日々の暮らしや街歩きの中で見つけた、いいもの、美しいものを報告してくださる連載です。ドキッとさせられる鮮烈なデザインのテキスタイル。堀井さんが買われたのは、なんと1990年頃のことなのだそう。

第44回:MARISCAL のテキスタイルと料理の本/ネズの木のカゴ

JAVIER MARISCAL をご存知ですか。

彼は、1992年のバルセロナオリンピックのマスコットキャラクター “コビー” を生み出したスペインのプロダクト/グラフィックデザイナーで、このテーブルクロスも、彼がデザインしたテキスタイルで作りました。

テキスタイルの端には、MARIETA - Fet a Barcelona "LAS LETRAS" というクレジットがプリントされています。

黒字に白で抜かれた、躍動感溢れる手描きアルファベットが素敵で、モノトーンの配色なのに、陽気で楽しい雰囲気。

朝食の時は、砂色かシックな黄色の麻のランチョンマットを重ねて軽快に 。夕食の時、周囲が暗くなり、暖色の照明の下、コントラストが少し抑えられると、春の宵に、グラスに注いだロゼワインが映える気がするのです。

MARISCAL がイラストを手がけた料理の本の見開きには、目玉焼きの作り方が英語で書かれています。

料理写真を貼り付けたページもありますが、MARISCAL のイラストが何と言っても魅力的。どのメニューもおいしそうで、ワインに合いそうで、生き生きと描かれています。イラストに使われている色の美しさに目を見張ります。

本のタイトルは "1080 Recipes"。著者は Simone and Inés Ortega、出版は PHAIDON で、2007年が初版。

先月、福岡の TRAM さんの新木場での展へ伺い、大きなネズの木のカゴを見つけました。

底は36cm×36cmの正方形で、口径が36cmの円形、高さは28cm。木の皮が付いたままの枝を編み込んである頑丈なつくりですが、ふわっと丸みを帯びたフォルムです。

台所に置いて使うカゴは、果物やさつまいも、蜂蜜やオイルの瓶なども入れられるしっかりした構造で、中身が見えない編み方のものが嬉しいので、迷わず買うことに。

他にも北欧のヴィンテージのアイテムが並んでいて、いいもの、いっぱい見つけてしまったのですが、ぐっとがまんして・・・・・・。

堀井和子

堀井和子さん プロフィール

1954年、東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家としてレシピ本や、自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍、国内外の旅のエッセイなどを多数出版。2010年に「1丁目ほりい事務所」を立ち上げ、CLASKA Gallery & Shop “DO” と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行なっている。
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2018年3月15日 公開

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