
第1回
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コラージュ・題字:堀井和子
堀井和子さんが日々の暮らしや街歩きの中で見つけた、いいもの、美しいものを報告してくださる連載です。今回は、清々しい緑の風景をお寄せいただきました。
4月の庭は、草木が次々と花をつけ始め、心が浮き立ちます。
フランス南西部の Maison d'hôte(民宿)のガーデンテーブル。
タイルのシックなターコイズ色とシンプルな缶の銀色、草花の薄紫と緑が、とても美しく目に映りました。マンションに暮らしていると、ガーデンテーブルにとても憧れます。
夕暮れの頃のハーブと草花。こんなふうに何気なく数種類を植えてあると、葉や枝のデザインの取り合わせにハッとしますね。
これから植える球根が、マルシェの木箱に入っていました。Maison d'hôte の庭仕事の様子が垣間見え、ワクワクしてきて楽しい。
細長いテーブルのタイルの上に、植木鉢と木の枝の手作りカゴが交互に並んでいました。
植木鉢は極く普通の新しいものですが、鋳物の板の鳥を合わせてあって、カゴには枝を入れてあります。壁の横の小さなスペースですが、さり気ないアレンジで、とても雰囲気が出ています。
実家の庭の片隅に、リンゴ箱を2つ重ねた妹夫婦のレイアウト。木箱が立体を飾るフレームみたいで、いろいろな構成を楽しめそうです。
バケツはオフホワイトにペンキ塗りしてアイビーを、右の古い木箱には小さい花をつける草を寄せ植えにして。覗きこむと、フワッと春の空気を吸いこめるような、庭のアイディアです。
堀井和子
堀井和子さん プロフィール
1954年、東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家としてレシピ本や、自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍、国内外の旅のエッセイなどを多数出版。2010年に「1丁目ほりい事務所」を立ち上げ、CLASKA Gallery & Shop “DO” と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行なっている。
2019年4月5日 公開

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