コラージュ・題字:堀井和子

堀井和子さんの
「いいもの、みつけました!」

堀井和子さんが日々の暮らしや街歩きの中で見つけた、いいもの、美しいものを報告してくださる連載です。今回は、爽やかな白と茶と。

第80回:食器棚のスペース/塩味のクッキー/kitaha の紅茶と “酣”たけなわ

食器棚を少しずつ整理しています。

ガラス張りの部分にはグラス類、ピッチャー、サラダボウルなどガラス製品を、どちらかというとびっしりめに並べていたのですが、これからの5年、10年を考えて日々使っていきたい種類を厳選して、あとは別に収納することに。

引っ越した折もかなり整理したのですが、10年たって、必要な種類、使い勝手、どうしても手元に置きたいデザインが、より、はっきりしてきたようです。

整理したら上2段が空きました。

CLASKA Gallery & Shop "DO" の展覧会へ足を運ぶと、いつもガラスのショーケース内のレイアウトがカッコよくて、ガラスを通して見つめる特別なコンポジションにドキドキします。

我家の場合、飾るためのガラスケースは無理かなぁと思っていましたが、食器棚にショーイングスペースを見つけたわけです。

早速、間を空けてカゴと木のボウルを置いてみました。
上段中央はサンタ・フェの白樺のカゴ、右はフランスの柳のカゴ。
中段左はイギリスの木製ボウル、中央は日本で買った極く軽いカゴ、右は北欧の木の皮のカゴ。
3段目には日常使いの水飲みグラス、ワイングラスなど詰めてあります。
時々1、2段目の展示を変えられるなぁと、楽しみに。

友人が京都 La KLASSIQUE 夏限定のクッキー詰め合わせを贈ってくれました。サレと書いてあったので塩味とわかっていましたが、味わってみてびっくり。

魚の形のクッキーは、レモンとライム果汁のアイシングがかかっていて、ちゃんと目も付いています。アイシング部分とクッキー生地がカリッと爽快な歯ごたえ。何気なく食べ進んでいくと塩の微粒子にハッと出くわすという感覚が新鮮でした。

左上の円形の塩プラリネサブレは焼き色、後口がきりっとしています。

この他、チェダーチーズクッキー、塩キャラメルクッキー、スパイスナッツなど、それぞれ、塩味のきかせかた、甘さや香ばしさのバランスを変えてあって食べ飽きない。夏限定品に、シェフの哲学みたいなものを感じました。

石巻 kitaha の紅茶と白松がモナカ本舗の“酣”たけなわは弟一家からの手土産。

寒い土地で育った石巻の桃生茶(緑茶)で作った紅茶は澄みきった上品な風味。少し時間を置くと、奥深く、コクと甘さが開いていくようで、私はこのタイミングをストレートで飲むのが好きです。澄んだ味の奥に特別な魅力を隠しているタイプの和紅茶かなぁと。

“酣”は宮城県一ノ蔵「大和伝」の日本酒入りカステラです。

冷蔵庫で冷やしてからいただきましたが、日本酒が浸みたカステラらしい焼き色の生地はしっとりと芳醇な味わい。ブランデーケーキ、サヴァランよりさらにシンプルで、すっと入っていく素直なおいしさ────外国からのお客様にも自慢したくなる一品だと思います。

堀井和子

堀井和子さん プロフィール

1954年、東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家としてレシピ本や、自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍、国内外の旅のエッセイなどを多数出版。2010年に「1丁目ほりい事務所」を立ち上げ、CLASKA Gallery & Shop “DO” と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行なっている。
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2019年9月20日 公開

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