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HAU 藁谷真生の「今着たい服、こんな服。」

CLASKA が発信するアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナー藁谷真生が綴る、
服作りにまつわるエピソードや日々のおしゃれにまつわるあれこれを毎週土曜日更新でお届け。
今回は、今の季節にも夏の冷房対策にもぴったりな、年間通して活躍する定番アイテム「カーディガン」に関するお話です。

第22回:気の利いた「羽織もの」、持ってますか?

今年の7月は、去年と比べて随分と涼しいですね。

思い返せば、去年のこの時期はすでに暑さとの戦いで、3連休はプール三昧! 夏休み前にも関わらず、子ども達はすでにこんがりと日焼けしていました(笑)。

そんな子ども達も、ここ最近は朝玄関を開けた瞬間「寒い!」と言い、長女に至っては登校の際に自ら“羽織もの”を持参。子どもも大人も、梅雨時期は羽織ものが必需品のようですね。

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羽織ものの代表選手といえば、カーディガン。

年間通して活躍し、カジュアルなスタイルにもコンサバティブなスタイルにも馴染む万能アイテムですが、色やデザイン、そして素材に着目して眺めてみると、なかなか奥が深いアイテムでもあります。

「ウール100%」素材だと着る時期が冬に偏ってしまい、かといって「リネン100%」だと暑い時期には適しているものの、少し肌寒い秋口になると、ちょっと心許なくなってきます。

では、「コットン100%」だとどうでしょう?

春から夏にかけては大活躍しますが、やはり秋口から春先にかけては、若干季節感のズレが気になる方も多いかもしれません。

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秋冬の素材探しに取引先の糸屋さんへ出向いた際、なんとも絶妙な糸を見つけました。

混合率を見てみると「リネン57%、ウール43%」。梅雨時期から秋にかけて、あるいは春先に着るにもちょうど良い素材です。いわゆる、「リネンウール」と呼ばれるものですね。

これから始まる夏の冷房対策にも良さそう……。“この素材でカーディガンを作りたいな” と思いました。

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「リネンウール」という名称からはナチュラル感が強い印象を受けますが、今回見つけた糸は細番手の糸なので素朴さは控えめ。適度に光沢感のある、キレイめで落ち着いた雰囲気の素材感です。

デザインは首回りがすっきりと見える、抜け感のあるVネックに。

着用した際にインナーがかさばらないよう、身幅や腕周りなどを大きめにし、全体的にゆとりのあるサイズ感に仕上げました。

ゆとりがある分、前のボタンをきちんと留めて着てもタイトなシルエットになりすぎず、自然な着こなしを楽しむことができます。

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ポケット部分と、後ろの衿ぐりには、「くるん!」と生地が丸まるようなポイントをあしらいました。

着用する自分からは見えない部分ですが、さりげないディディールに工夫がされている服って、着ていてなんだか嬉しくなりませんか?

HAU の服づくりは、こういう小さな工夫を大事にしています。

今回は無地に加えて、ネイビーとベージュを合わせたボーダー柄も作りました。

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バッグの中にさっと忍ばせたい、年間通して活躍するカーディガンが出来上がりました。

linen wool cardigan

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HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用

<HAUの取扱い店舗に関して>
CLASKA Gallery & Shop "DO" 各店、および全国各地のセレクトショップにて順次展開中。CLASKA ONLINE SHOP でも全ラインナップ展開します。(順次発売予定)

卸販売に関するお問い合わせは以下までお願いいたします。
hau_clothes@claska.com

2019年7月20日 公開

編集:落合真林子(CLASKA)
撮影:速水真理(CLASKA)