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HAU 藁谷真生の「今着たい服、こんな服。」

CLASKA が発信するアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナー藁谷真生が綴る、
服作りにまつわるエピソードや日々のおしゃれにまつわるあれこれを毎週土曜日更新でお届け。
今回は、前回の特別対談企画で製作過程をご紹介した、
刺繍を全体に施したちょっぴり贅沢なシリーズのお話です。

第11回:「特別な日」に着たい服は、こんな服。

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「手仕事のもの」に惹かれるようになったのは、おそらく祖母や母親からの影響でしょうか。

母専用の籐の本棚には、洋裁や手編みの本、刺繍やアップリケの本がたくさん並んでいました。

私が小学校低学年の頃だったと思います。「今度はどんな服を作ってくれるんだろう!」と、ワクワクしながら母の本棚を眺めていたのを覚えています。(自分が小学校低学年の母親となった今、少なくとも私自身から何かしらの影響を受けて育つと思うと感慨深いです。)

さて、そんな自然と手仕事を身近に感じて育ってきた影響からか、服でも人の手が加わったものに自ずと惹かれます。

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今回の春夏コレクションの構想を練る中で、「“かわいい”ではなく、“大人っぽい”手仕事の特別な服」を、1シリーズだけ作ってみたいと思いました。

インパクトが全面に出るわけでもないけれど、シックで大人っぽい。そして、ほんのひと匙の女性らしさが感じられる存在感のある服。

色々と悩んだ末に思いついたのが、服全体にベースと同じ色の糸で贅沢に刺繍を施すという手法でした。

わかりやすいモチーフよりも、少し抽象的なモチーフの方が大人っぽくなるはず……ということで、小さな粒のような刺繍をたくさん施したところ、実のたくさん詰まったイチジクのように見えてきたんです。

そうしたことから、今回のこのシリーズの名前を“fig”と名付けました。

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ベースは刺繍に馴染みやすいように、シワ感の程よくあるリネン生地を使用。まずは刺繍が入っていない状態のサンプルを作り、その上に刺繍をカラーコピーしたものをカットしてランダムに並べていき、入れる位置を決めました。

今の時代、こういった作業はデジタルで行うことが多いと思うのですが、実際に自分の手を動かして自分の目で確かめるということが、堅苦しさのない程よい抜け感や愛着が湧く服を作る上で大切なことだと思っています。

実は刺繍、前回の連載でもご紹介しましたが、ベトナムで職人さんがひと針ひと針縫ってくれたものなんです。機械刺繍とは異なった手仕事のぬくもりを感じられて、私自身とても気に入っています。

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HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用

ワンピースは、合わせる小物によってカジュアルにもきちんとした雰囲気にも。少し肌寒い日には薄手のタートルネックを重ねたり、大判のストールを羽織り代わりに合わせてもいいですね。

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HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用

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HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用

パンツは、下にレギンスを重ねて足元にアクセントをつけても。

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HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用

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シンプルなコーディネートに遊び心を添えるようなバックも作りました!

クチュール感がありながらもシンプルで、静かな華やかさを感じさせてくれる。そんな日々の装いがさらに楽しくなる、自信作が出来上がりました!

Profile
藁谷 真生(わらがい・まお)
エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET」を設立。約5年間活動した後に2018年、CLASKA より「HAU」をスタートさせる。

fig dress

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HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用

fig pants

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HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用

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身長163cmのモデルが着用

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HAU デザイナー 藁谷真生(身長155cm)が着用

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身長163cmのモデルが着用

fig sack

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<HAUの取扱い店舗に関して>
CLASKA Gallery & Shop "DO" 各店、および全国各地のセレクトショップにて順次展開中。CLASKA ONLINE SHOP でも全ラインナップ展開します。(順次発売予定)

卸販売に関するお問い合わせは以下までお願いいたします。
hau_clothes@claska.com

2019年4月27日 公開

編集:落合真林子(CLASKA)
インタビュー撮影:速水真理(CLASKA)