私の愛用品 〜お守りみたいなもの〜

CLASKA のスタッフが自身の愛用品の魅力について語るちょっとしたコラム。
第40回は、当時の上司や同僚たちから結婚祝いとして贈られた、作家・郡司ぐんじ庸久つねひささんの器の話です。
 

第40回:あの頃が詰まっている器

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私がクラスカで働き始めたのは、今から12年前。場所は、今では閉店してしまった渋谷パルコ店でした。毎日が新しい出来事の連続で楽しかったからか、あの頃のことは今でも鮮明に思い出せますね。これは働き始めて2年が経った頃、私の結婚を祝ってくれた食事会で、当時の上司や同僚からもらった、益子の作家・郡司庸久さんの器です。

郡司さんの器はどれも雰囲気が素晴らしいんです。私は基本無地が好きなのですが、この絵付けの器は色合いが落ち着いていて、かっこいいので気に入っています。直径25cmと、あまりこういった大きな器を自分から買うことがないので、いただいた時はとても嬉しかったですね。

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普段はキッチンに置き、果物や野菜などを入れています。初めのうちは料理の盛り皿として使っていましたが、夫と二人ではこの大きな器に盛るほどの量は作らないし、半分オブジェのような気持ちでキッチンに置いておく方が楽しめると思い、自然と今のような使い道になりました。

この器には、私がクラスカで過ごしてきた、たくさんの時間が詰まっています。日々の接客から、時折企画した憧れの作家さんのイベント。上司や同僚たちと、一生懸命仕事に打ち込んだあの頃は、私にとって宝物です。

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最初は、「身の丈に合わない大層な物をもらってしまった」と嬉しくも恐れ多かったのですが、月日が経つにつれて、少しずつ自分に馴染んできたと思います。今では、見ていると入社当初の気持ちを思い出し、「また明日からがんばろう」と思える、お守りのような器になりました。いつまでもその気持ちを忘れずに、仕事にまい進していきたいですね。


(CLASKA Gallery & Shop “DO” 吉祥寺店 スタッフ 佐久間 茜)

公開日 2022年3月4日
聞き手・写真・文 黒沢友凱

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