私の愛用品 〜お守りみたいなもの〜

CLASKA のスタッフが自身の愛用品の魅力について語るちょっとしたコラム。
第2回はイギリスの老舗ブランド「SANDERS(サンダース)」が作るサイドゴアショートブーツの話です。

第2回:どこへだって行ける質実剛健なブーツ

「SANDERS(サンダース)」のブーツ

見た瞬間、「これだ」って思ったんです。もともとショーツブーツが好きで、「これまで以上に気に入る1足はないだろうか?」とネットで探していたところ、3年前にこのブーツを見つけました。デザインと機能性に惹かれて即決しようと思ったものの、自分には手が出しづらい値段だったのでしばらく悩んで。それでも欲しかったので購入しました。

サンダースが作る靴は世界中の警察や軍、英国国防省で採用されてきたそうです。グリップ力の高い厚いソールを持つとても頑丈な靴で、ずっしり重みを感じます。けれど、重みの効果で地面を蹴るときに前への推進力が生まれて足が進みやすいんです。だから長時間歩いても疲れにくい。これは実際に履いてみないとわからない、うれしい発見でした。

「SANDERS(サンダース)」のブーツ

さりげなくクラウン(王冠)の刻印が。このワンポイントも気に入っている。

素材は、樹脂コーティングにより防水効果が施されたポリッシュドレザー。それゆえ急な雨や汚れにも強く、重宝しています。デザインは、ミリタリーブーツをベースにしながらも荒々しさがない、品よく凛とした雰囲気。きれいめの装いにも合わせて色々な場所へ行けますし、秋冬の時期はほぼ毎日履いているお気に入りの1足ですね。

私にとってこのブーツは、仕事の日も休みの日も一緒に、どこへだって臆せずに行ける、心強い相棒みたいなもの。舗装されていない砂利道や山道もガンガン歩けるタフさがあるため、旅行の時も履いてきました。最近は細かいしわが寄ってきたりと味が出てきたので、もう少し履きこんで今後どう変化していくのか見守りたいと思います。


(『OIL MAGAZINE』編集部 速水真理)

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公開日 2021年5月28日
聞き手・写真・文 黒沢友凱