私の愛用品 〜お守りみたいなもの〜

CLASKA のスタッフが自身の愛用品の魅力について語るちょっとしたコラム。
第7回は料理家・たかはしよしこさんのフードアトリエ「S/S/A/W」が手掛けているお野菜カレンダーの話です。

第7回:毎日を楽しませてくれるカレンダー

「S/S/A/W」のカレンダー

日頃から紙のもの、“印刷物”が好きで、スマホ社会になっても日付を確認するときに見るのは、画面ではなくカレンダーです。予定は手帳で管理しているため、日付が確認できるシンプルなカレンダーがよくて、「どれにしよう」と毎年悩むのですが、一昨年から気に入って2年連続で使っているのが、このカレンダーです。

お店で目に留まった瞬間「かわいい!」と思って中を見たところ、写真に強く引き込まれました。季節を追いかけるように映し出された野菜は、力強さや美しさ、みずみずしさを感じさせ、カレンダーではあるけれど写真集みたいな魅力がたくさん詰まっていて、グッと心を掴まれました。

「S/S/A/W」のカレンダー

写真の野菜や果物は、高橋さんご夫婦が去年移住された北海道で取れたものだそう。北海道の空気を想像してみるのも楽しみ方のひとつ。

見慣れている野菜や果物の知らない一面に改めて気づかされた気がします。1ヶ月間見ていても飽きない、むしろ眺めていたくなる魅力。野菜の色と数字の色がリンクしている、遊び心溢れる部分も好きな理由の一つです。

「S/S/A/W」のカレンダー

今はカレンダーを買わずに、カレンダーアプリで事足りるという人が増えましたが、自分にとってはなくてはならないものですね。カレンダーは日常の中で日々顔を合わせ、生活に馴染んでいくもの。だからこそこだわって、アクセントを利かすことで、毎日が少しでも色づいて、明るく楽しくなればと思います。


(「GALLERY CLASKA」スタッフ 谷﨑千紘)

公開日 2021年7月2日
聞き手・写真・文 黒沢友凱