YUKO SATO jewelry & objects
キンモクセイピアス 1 silver(片耳)
6,270円(税込)
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小さな実や葉、花などの自然物からインスピレーションを受けて生み出される、佐藤祐子さんのジュエリー作品。ひとつとして同じ形がない自然物のように、すべてハンドメイドで作られたジュエリーはそれぞれが豊かな表情をしています。肌と心にやさしく寄り添う、繊細で可憐な作品をご覧ください。
東京・稲荷町。明治から続く手作りヤスリ職人の店や昭和の風情が残る銭湯など、時間の流れがゆったりと感じられる街の一角にある、ビルの一室。
ほのかに漂うポプリの香り、どこからともなく聴こえるピアノ曲、真っ白なカーテンからの光にふわりと包まれ、小さな作品の数々が輝いています。
繊細さと上品さが光るピアスやイヤリング、ネックレスにリング。主にシルバー、ゴールド、真鍮などの金属を使って制作されています。
作品そのものもさることながら、ディスプレイも息をのむ美しさ。並べ方の楽しいリズムやバランスの妙に見入ってしまいました。
これらの作品の中から今回、CLASKA ONLINE SHOP でぜひご紹介したい14点のアイテムを選び、作っていただいたのです。
CLASKA ONLINE SHOP でお求めいただけるようになったアイテムのご紹介は、のちほど。ページ後半でお届けします。
アイテムのご紹介の前に、制作風景の見学を。このガラスのショーケースの奥のスペースが、作業場になっています。
自然光がたっぷり入る窓際に設けられた、気持ちの良い作業場。佐藤祐子さんは、お1人で作品を手作りされています。
発想の元となるのは、あくまでも「日常の断片」。作品の多くは、わたしたちにも身近な植物がモチーフです。
花屋に寄って、本をめくって、あるいは歩いていてふと道端や公園で見つけた、「いいな」と感じる形。
「その形を、実際に手を動かしながら作品に仕上げていくんです。」と話す佐藤さんの手元には、たくさんの道具が並んでいます。
例えば、明治から続く「深沢ヤスリ」のヤスリ(左から2本目ほか)。日本全国で6人しかいない手作りヤスリ職人の1人である三代目が作ったヤスリは、感触も仕上がりも一般的な機械製のものとまったく違うのだそうです。
佐藤さんご自身も、金槌の頭と柄をそれぞれ選んで組み合わせ、さらに削るなどの調整を加えて使っているそう。作品を作るための、道具から手作り。そのこだわりと職人気質に感服です。
すべての道具が見やすく、手に取りやすく並べてあり、制作工程での動線や所作も無駄なく研ぎ澄まされていることが想像されました。
今回 CLASKA ONLINE SHOP からお届けする作品にも用いられている、パーツ作りの様子を見せていただきました。
クラフト作家の作業場とは思いもよらない、理科実験室のような一角が。これからここで、純銀の玉(釈迦玉)を作ります。
まずは、純銀の破片を小さくカット。
窪みをつけた炭の台の上に置き、バーナーで熱します。
しばらくして赤くなり、溶け出すと・・・なんと、ふるふるっと自ら回転。角ばっていた純銀の破片が、まん丸の球体になって穴へ転がり納まったのです。
銀の表面張力による現象で昔ながらの金工の基本技法とのことですが、初めて見て驚きました。下記から映像でご覧になれます。(34秒)
※見やすいよう、作品に用いるより大きめの粒を作ってくださっています。
冷ましたら、釈迦玉の出来上がりです。銀に不純物が入っていると偏りができて扁平な形になってしまうため、純銀であることが大事なのだそう。
純銀だからこその、張りのある球体。既製品のパーツを使うのではなく、こうしてこの小さな粒(直径1〜2mm)から1つ1つ手作りとは、恐れ入りました。
この純銀の粒を1粒ずつ並べたり、繋げたりして作られる作品。粒ごとに微妙に大きさが異なることで生まれた表情も魅力になっています。
続いて、キンモクセイの花のモチーフ作りの様子を見せていただきました。
SV925を鋳造してでできた、キンモクセイの花の原型。まだほぼ平らな状態を、バーナーで熱して柔らかくします。
鉛の型に設けた穴にセット。
先の丸い金棒を当て、金槌で何度か叩きます。
程よく丸みがついて、花らしくなってきました。
続いて木のカーブに押し当てながら、「切下げ」という刃物を研ぐようにして花の裏側を磨いていきます。
花の内側は磨かず銀本来の白色で残し、花の裏を磨いて輝かせることで、メリハリを出しています。銀は磨くことで丈夫になるという性質もあるそうです。
道具を細く尖った棒状の「ヘラ」に持ち替え、こんどは花びらの側面(縁)を磨く。回転式の研磨機を使う作家さんも多い中、昔ながらの手作業への頑ななまでの信念と敬意が感じられます。
爪の先で続く、たいへんな作業です。けれど「小さな作品なので、ちょっとした差が雰囲気の違いになる」という佐藤さんの言葉こそ、佐藤さんの作品の魅力そのものだと頷かされました。
こうして作られるキンモクセイのピアスとイヤリングは、まるで彫刻作品のよう。可憐な愛らしさのみならず、凛とした気品も感じられます。
ものづくりに対してはストイックながら、普段はおっとりと優しく穏やかな雰囲気で、いつも素敵な佐藤さん。このアトリエは今回初の取材公開とのこと。ほんとうにありがとうございました!
キンモクセイの花が1輪、3輪、5輪の3種類。花の内側は銀本来の白色で残し、縁と裏側を磨き輝かせてあります。可憐な愛らしさのみならず、凛とした気品も感じられる作品です。左右で違えるのも素敵でしょう。
YUKO SATO jewelry & objects
6,270円(税込)
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9,900円(税込)
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枝の先に付いた花の蕾と実をイメージし、シルバーと淡水パールを組み合わせたシリーズ。苞葉まで付いている細かさもうれしいポイントです。普段使いにも、フォーマルな装いにも上品に映えます。
直径1.5mm あまりの小さな純銀の釈迦玉を繋げたピアス。ミニマルなデザインの中にも、粒の大きさの微妙な違いや並び方のずれが生み出す心地よいリズムと手仕事の跡が光ります。
YUKO SATO jewelry & objects
5,280円(税込)
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5,280円(税込)
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YUKO SATO jewelry & objects
5,830円(税込)
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5,830円(税込)
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エンドウ豆を食べているときにふと、さやに並ぶ豆の姿を見て可愛いと思い作ったという作品。フレームに、純銀の釈迦玉が1粒ずつ丁寧に並べてあります。愛らしさとエレガンスが漂う作品です。
鈴なりになった銀の粒の下、天然のハーキマークォーツが、掘り出された自然のままの姿で設えられています。銀の粒粒の輝きとハーキマークオーツの透明感がとてもきれいです。
直径8mm あまりの銀の輪をひとつひとつ、叩いてハンドメイドされています。少しいびつで、ひとつひとつが異なる輪には手仕事の跡が光り、まるで小さな彫刻作品のような味わい。丸と円みのある四角、ふたつの形を組み合わせてあります。
ジュエリー作品を紙箱に納め、取り扱い上のご注意事項やお手入れ方法を記載したカード兼保証書と共に透明袋に入れてお届けします。そのままプレゼントにもどうぞ。プラスで通常のラッピング(写真の専用パッケージを袋に入れ、赤白リボン+シール)も承ります。
YUKO SATO jewelry & objects
佐藤祐子
http://yukosato.com
Instagram@yukosato_o
東京生まれ。2006年、武蔵野美術大学卒業。アクセサリーメーカーでのデザイン職、ジュエリー作家アシスタントを経験し、2012年独立。
CLASKA Gallery & Shop "DO" 各店店頭では、店舗により取り扱い作品が異なります。
2017年5月23日 公開
2018年6月13日 新作追加
写真・文:CLASKA ONLINE SHOP 速水真理