

HAUのたね
写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
日中は肌寒い日も多くなり、いよいよ季節は本格的な秋へ。
週末は家でのんびりと落ち着いて過ごすのも楽しい時期になってきました。
そんな手作り欲もムクムクと湧いてくるこの季節。
先日は、万能バームとリップクリームを作りに近くの友人のお家へ。
作り方はとってもシンプル。 蜜蝋を溶かし、そこにココナッツオイルを入れ、香り付けに肌に塗布しても良い品質のエッセンシャルオイルを数滴垂らせば出来上がり。
最初は透明ですが、みるみる白く固まっていき、粗熱をとって15分ほどで完成。
(リップがこんなに簡単に出来るなんて感動でした!)
香りはりんごのような優しい甘さが特徴のローマンカモミールに。
乾燥しやすいこれからの季節、たくさん作って友人にプレゼントしたり、自分や家族が使う分を常備しておくのも良いですね。
食べるものや身に付けるものだけでなく、肌に塗るものも手作り出来ることが楽しくて、上手に作れるかはわかりませんが、次はヘアワックスに挑戦してみたいと思っています。
リップクリームには保湿力UPにシアバターをプラス◎
40代半ばに差し掛かると、日々の装いに可愛らしいディテールや、アクセントのあるデザインを取り入れたくなることがあります。
少し前までは大人っぽいシンプルなデザインに惹かれることの方が多かったのですが、お年頃なのでしょうか...笑。 逆に今だからこそ挑戦してみたいデザインだったり色が最近増えてきているような気がします。
そんな想いをかたちにした新作のフリルブラウスは、首元にキュッと愛らしいフリルをあしらいつつも、大人の上品さも兼ね備えた華やかなブラウス。
甘くなりすぎないように、素材はインドの織機屋さんで丁寧に仕立てられたグレーと黒のシックなギンガムチェックを選びました。
表面には少し微起毛がかかった温かみのある生地です。
一枚ではもちろん、ベストやサロペットのインナーにも....と色々と着回せることを想像しながらかたちにした一着。
そんなブラウスに今回合わせてみたのは、柔らかな肌触りが心地良いラムズウールのカシュクールカーディガン。
羽織るだけで自然とリラックス感の出るカーディガンは、クラシカルできちんとしたブラウスとの相性も良く、前ボタンタイプよりもゆとりを持って着ることができます。
フロントの紐を結んで着ても良し、紐を結ばずにサッと羽織るようにして着てみても良し。
肩肘を張ることのないこなれたコーディネートに仕上げてくれるカーディガンは、この秋冬出番の多いアイテムになりそうです◎
ボトムスにはボリュームのあるシルエットの pants "oval" を。
ネイビーなどのシックな色を合わせれば、フリルのブラウスも落ち着きのある大人の装いに。
トップスをダークトーンにした分、ボトムスは明るい色を合わせてバランス良く。
<< 今回紹介したアイテム >>
◎ blouse "ruffled" / check
◎ cachecoeur knit "lamb"
◎ pants "oval"
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。

Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes
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