堀井和子さんの「いいもの、好きなもの」
写真・文:堀井和子

長い間使っていたデュアリットのトースターが壊れた後、2023年製アラジンのグラファイトトースターを買いました。
デュアリットはポップアップ式で、食パンは7枚切りの薄さにしないと、ホール部分に入りませんでしたが、グラファイトは厚く切れてしまっても大丈夫。
丸パンやハードロールも、少し自然解凍してから、100℃にセットして数分で温められます。
特に冷凍しておいたパンのトーストは高温で3分、表面はきつね色にカリッと、中は湿度を失わずに、ふんわり弾力のある極上の焼き上がりに。
デュアリットやサンビームのトースターのデザインが大好きだったので、贔屓目ということもあったかもしれませんが、自家製パンのトーストを焼く機能について、グラファイトにはずっと驚かされています。

“カッコいい紙片のコレクション用バインダー” のことを 「いいもの」のファイル第83回 で書きましたが、もう少し。
左のタグは、シドニーの現代美術館の STORE のもの。
ボール紙に、地の色は黒、文字とマーク、
現代美術館らしい、きりっとモダンなデザインが素敵です。
ブルーの表紙のパンフレットは、1997年のコペンハーゲンの美術館・博物館のリスト。
ややマットで、ざらっとした紙に印刷したブルーの色が、不思議な引力を持っているように感じます。
手に取ると、懐かしくて、奥深くへ吸い込まれるような。
右上は、フランスのペリゴール地方をドライブ旅行中に買った、ハシバミオイルのラベル。
生成り色の紙に、全て手描きの黒い文字のラベルを、銀色の円筒形の缶に貼ってある様子が、ものすごく美しく思えて、オイルでこのパッケージを汚したくなくて使えませんでした。
賞味期限が切れて、さらに20年くらい経過してからラベルを上手に剥がして、このバインダーに。

企画展の時に制作したクリアバッグに、長谷泉さん作の針金と木のオブジェを入れました。
中に入れたものを、手描きの白い文字越しにみると、透明のバッグがフレームのようで面白く、 “これを入れたら、どうかな” とあれこれ試しています。

こちらは、白いポロシャツをたたんだものと、長谷泉さんのアルミの月、モナコで見つけた木製のブレスレットを入れたところ。
クリアバッグはマチの部分があるので、平たいものだけではなく、立体も入れることができますし、本棚や椅子の上にいろいろな角度で置けて、気に入っています。
Profile
堀井和子 Kazuko Horii
東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家として、レシピ本や自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍や旅のエッセイなどを多数出版。2010年から「1丁目ほりい事務所」名義でものづくりに取り組み、CLASKA Gallery & Shop "DO" と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行う。
CLASKA ONLINE SHOP でのこれまでの連載
> 堀井和子さんの「いいもの」のファイル (*CLASKA発のWEBマガジン「OIL MAGAZINE」リンクします)
> 堀井和子さんの「いいもの、みつけました!」
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