
HAUのたね
写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
次女が夏休みに何度か一人で挑戦したクッキー作り。
オーブンで室内の温度が上がり、暑い暑い!と言いながら作っていた焼き菓子ですが、ここ最近は気温も落ち着き、やっとお菓子作りが楽しめる季節になってきました。
長女が小学生の時から愛読していた、ホットケーキミックスを使ったお菓子のレシピ本。
その当時、まだ保育園児だった次女の夜の読み聞かせの一つにこの本がありました。 (絵本も良いですが、レシピ本は大人も一緒に楽しめてオススメです。)
つい先日は、ココアクッキーを作ると言ってテーブルに材料を一式並べ始めました。
毎回何かと上手く行かないことがあるのですが、今回は生地がまとまらずに型抜きに失敗...。
もはや土のようにボソボソしてしまった生地を目の前にしばらく茫然としていましたが、試行錯誤した後、おはじきほどの小さな粒々クッキーを大量生産!!
焼き上がったたくさんの粒を並べては顔を作ったりして遊んでいました。
気付いた頃にはもう外は真っ暗。
思い描いていた仕上がりにはなりませんでしたが、手を動かしながら没頭し、失敗しながらも最終的にはまた作りたい!の一言。
なかなか大人が真似できることではないなと関心した週末でした。
次は大好きなさつまいもが入ったクッキーを作るそう。
“on the table” というテーマで、絵画の世界から着想を得た今回のコレクション。
コットンサテンの生地で仕立てた大人向けのオールインワンは、アトリエの作業着をイメージしてデザインしました。
ベースは春夏に展開した all in one "kapok" のパターンを基に、長袖にアレンジしたもの。
光沢感に優れた上質なコットンサテンを使用し、きちんとしたお出かけから日常まで、幅広く着用頂ける落ち着きのある一着に仕上がりました。
実は今回新たな視点で選んだ、コットンサテンという素材の生地。
カジュアルなオールインワンも好きですが、秋冬ならではの上品な雰囲気も大切にしたいという想いから、落ち着きのある表情と上質感のある生地を意識しながら選びました。
ある歳に差し掛かると“艶”が欲しくなるとはこのことでしょうか?!笑。
中に重ねたインナーは、独特のさらりとした肌触りが気持ち良い turtleneck "frais" 。
コーディネートがすっきりとまとまるようにライトグレーのタートルネックを重ねましたが、ホワイトやカラーインナーといった、コントラストのはっきりとしたインナーを合わせても良さそうです◎
一枚でシックにオシャレにまとまるオールインワン。 個人的には秋にいくつか予定している学校説明会に着ていく予定です。
色展開はグレーとブラックの2色をご用意。 こちらはビジュアルカタログのコーディネートより。
ブラックを着てみました。ウエストに共布ヒモが付いているので 小柄な私にとってもバランスがとりやすいです。
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◎ all in one "luster"
◎ turtleneck "frais"
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。
Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes
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