
HAUのたね
写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
今年は早めの夏休みを頂き、家族で大阪万博に行ってきました。
当初、自分からは遠い存在だった万博。 でもよくよく考えてみたら、世界中を旅行せずに各国の文化に触れられ、未来につながる体験ができる。
子供たちの視野を広げるという意味でもこれは良い選択になるのでは!ということで今年の休暇の行き先は万博に決まりました。
行くと決まったらチケットの予約やパビリオンの抽選申し込み...。
某テーマパークをはじめ、基本効率よく回ることが苦手な我が家ですが、僅かな情報を頼りになんとか楽しむことが出来ました。
やはり圧巻だったのは各国のパビリオンの建築をはじめ、万博のシンボルともなっている大屋根リング。
国産の木を中心に日本の施工技術を駆使して組み立てられた建物は、見た目だけではない機能的な面が沢山詰まっていて、ここを歩くだけでも万博全体を見渡せてとても気持ち良い。
雨や日差しを避けつつ快適に移動できる屋根の下の空間など、パビリオンだけでなく万博ならではの建物から空間の心地よさを感じられたのは、実際に足を運んでみて得られた大きなメリットでした。
次回の世界規模の万博は2030年のサウジアラビア。
こちらも今からとっても気になります!
会場では、公式キャラクターのカラーリングに合わせた服装をしている人達も◎
高密度でありながらも、膨らみのあるコットンリネンで作られたイージーパンツ。
適度な生地感が好評のパンツは、素材、デザイン、価格も含めて「なんかちょうど良い」のバランスを考えてかたちしたもの。
洗いざらしによる自然なシワ感が魅力のパンツは適度にゆとりのあるフル丈のストレート。
生地が厚すぎないため裾を折ってもごわつかず、丈の調節も可能です。
今シーズンの新色は定番のチャコールに加え、ほんのりと秋を感じさせる明るさの中にも深みがプラスされたブラウン。
白いTシャツにピンクのカーディガン knit cardigan "suvin" を羽織った、色の組み合わせが賑やかなコーディネートは、一つ一つのアイテムはシンプルだけれども、組み合わせることによってちょっと個性的な雰囲気に。
大きなパッチポケットも、ワーク感を引き出すさりげないポイントになっています。
黒のハイカットスニーカーでキュッと引き締める。
スニーカーの紐のような、アイボリーの紐に弱いです。
個性的な色の組み合わせでも清潔感を心がけて。
<< 今回紹介したアイテム >>
◎ easy pants "cotton linen"
◎ knit cardigan "suvin"
◎ MOONSTAR / SHOES LIKE POTTERY [HIGH] / ブラック
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。
Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes
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