
HAUのたね
写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
先日、思い切って次女と2人きりでキャンプに出かけました。
長女が今年は受験生で家族全員のスケジュールを合わせるのが難しいため、これは二人で過ごす貴重な機会だと思い、決行。
目的地は特に冒険することなく、何度も訪れたことのある場所を予約しました。
いつものようにまずは前日の荷物チェックから。
やはり2人分の荷物ということもあり、準備がとにかく楽!
さらに、“焚き火はしない、炭もたかない”というハードル低めの目標を立てたことによって、キャンプで何食べようか?! 何しようか?! などなど気持ちに余裕も生まれ、出だしは好調。
準備から到着までは難なくこなせたのですが、そこからが茨の道...。
次女も小3なのでテントは2人で張れるだろう、という甘い考えがそもそもの反省点。
我が家のテントはリビング型と大きめで、しかも割と力が必要だということに行ってみてから気付いたのです。(キャンプに行ったのが一年前なので、記憶が抜けてました...汗)
悪戦苦闘しながらも何とかテントが完成したのはなんと1時間半後...。
シャワールームの営業時間から逆算したら、もうご飯の準備。
嘘でしょ〜...! と、思い描いていたようにゆったりとした時間は過ごせなかったのですが、夜は外で椅子を並べて2人で星をじーっと眺めたり、テントで気持ちよく寝たりと色々な意味で思い出深い初めての親子キャンプとなりました。
少し前にコットを買ったのですがこれが正解! 地面の影響を受けにくいので、家のベットと同じ感覚で眠れます。
2021年の春から定番で作り続けている tops "comfort" 。
年齢を重ねてくると気になるのが肘部分...。 そんな気になる部分を自然とカバーしてくれる5分袖。
そして移り変わりの季節に重宝する素材感ということもあり、今では HAU の人気アイテムの一つとなっています。
そんな定番のトップスが、今季からは少し表情のある軽やかな裏毛の生地にリニューアル。
SZ編みという独特の手法で編み立てられた裏毛は、よく見るとその名の通り、 S と Z という文字が重なりあったかのような表情。
空気をはらんだふんわりとした生地ということもあり、見頃から袖にかけて切り替えのないゆったりとしたデザインとの相性も抜群です。
今回は、ホワイトのトップスに easy pants "nylon" のブラックを合わせたスポーティーな組み合わせをご提案。
足元は存在感のあるスニーカーを合わせながらも、胸元にはさりげなくゴールドのブローチで上品さをプラスしてみました。
白と黒。
はっきりとしたコントラストのコーディネートが、心地よい緊張感を与えてくれます。
スポーティーながらも清潔感のあるスタイルがお気に入り。
色は、ホワイト、サックスグレー、ブラックの3色をご用意。
肘の隠れ具合はこんな感じ。 サロペットのインナーにもオススメ。
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◎ tops "comfort" 2
◎ easy pants "nylon"
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。
Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes
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