HAUのたね

Vol.60 やっぱりいい! コートとしても着れるレインコート/鮮やかなピンクのワンピース

写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume


「雨の日以外でもコートとして着られるレインコートを」というコンセプトから企画が始まったのは2年半前。
それ以来、 raincoat & bag は、HAU の定番アイテムとして、季節を問わず一年中活躍するアウターとなりました。

私が大人になって初めてレインコートを買ったのは10年前のこと。 それまでは「レインコートなんてわざわざ買うほどでもない」と思ってました。
しかし、ある雨の日、保育園へのお迎えで素敵なレインコートを着ている保護者の方を発見。
その方は、雨にもかかわらず心なしか余裕があるように見え、天候に合わせた対策とオシャレを意識している姿に、大人だな〜と感じたことを今でも覚えています。

影響を受けやすい私は、すぐにその方と同じものを購入(笑)。
しかし、実際に使ってみると、雨が染み込んだり、開閉部から雨水が入ってきたり...。
その時の経験が、今のレインコート作りの参考になっていたりします。

このレインコートが我が家のワードローブに加わってからは、雨の日の外出がそれほど苦ではなくなり、「よし、出番が来た!」と感じるように。
例えば、午前中が雨で午後が晴れの予報の日には、あえて傘を持たずにこのレインコートのフードをかぶり、バッグはコートの中に隠すように持っています。

近々キャンプに行く予定なので、その時にも道具の一つとして持っていこうと思ってます。

HAUのたね

斜めがけのバックの上からレインコートを着れば、雨で濡れる心配もありません。

さり気ない手仕事が効いた、鮮やかなピンク色のワンピース

落ち着きのある綿シルクローンの生地で、さりげない手仕事がギュッと詰まった大人のためのギャザーワンピースを作りました。 色は思い切って鮮やかなピンク!
夏になるとこんな明るい色の服にも挑戦したくなりますよね。

我が家はこの夏、大阪万博に出かける予定。迷子にならないためにもこのワンピースをユニフォームのように着ようと計画しています笑。

素材はシルクがほんのりとブレンドされた綿シルクローン。 薄地のため、たっぷりとしたサイズ感でも軽やかに着ることができます。
袖に施したスモッキング刺繍や、襟元のさりげないフレンチノット刺繍もポイント。 首回りはやや開きのある作りになっているため、お好みのインナーを重ねてみて下さい。

また、ボトムスを合わせても重たい印象にならないよう、両サイドには深めのスリットを入れて軽さをプラス。
今回は denim pants "tapered" / black を重ねてみたところ、やはり小柄な私だからこそスリットの効果を大きく発揮!

レギンスや涼しげなパンツなど、様々なアイテムとの着回しをお楽しみ下さいね。

HAUのたね

足元は存在感のあるサンダルがしっくりときます。

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色はホワイトとピンクの2色をご用意。

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深めのスリットのお陰で、小柄な私でも重たい印象にならずに!

<< 今回紹介したアイテム >>
raincoat & bag
one piece "french knot" / ピンク
denim pants "tapered" / black

*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。


Profile
藁谷真生 Mao Waragai

デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes


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