
HAUのたね
写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
季節が移り変わり、いよいよ湿度の高い梅雨到来。
服装が軽やかになるにつれて、アクセサリーが活躍する機会も増えてきましたね。
私は普段からアクセサリーを身に着けるという習慣はあまりないのですが、ここにきて、最近ネックレスを付けることが多くなってきました。
というのも、いよいよその年齢にさしかかってきたというか....ついに首回りの寂しさが、少しずつ気になりはじめてきたのです。
ということで、この夏は首周りをどう見せるかという課題に急遽直面することに...。(想定外!!汗)
そこで活躍するのがネックレス。
そんなことをぼんやり考えていた先日、ふらりと入った古着屋さんの一角にシルバービーズのネックレスを発見。
付けてみると、ちょうど服のネックラインの上あたりにくるような感じで、寂しかった首元もなんだか華やかになって良い感じ!(課題解決アイテムということで即購入。)
顔写りのことだったり、首回りのことだったり、以前までは自分ごとと捉えていなかった身体の変化も、オシャレというテクニックを使ってなんとか前向きに捉えていきたいところです。
もう一つは古代ビーズを用いて作られた作品。 こちらはかれこれ15年前に益子のスターネットで購入したもの。
ブランドスタート以来、多くの方に愛用頂いている HAU の定番アイテム tops "gauze"。
薄すぎることも、厚すぎることもないちょうど良い生地感と肌触りのTシャツに、今季はまるで優しく身体を包み込むようなベビーピンクが加わりました。
ガーゼのようなタッチが心地よい「ラフィー素材」は、一つ一つ丁寧に手摘みされた綿を紡いで糸にし、紡績して出来上がったもの。
空気を含みながらゆっくりと織り上げることで、凹凸感のある独特の表情の生地が生まれました。
今回は、同じく柔らかいトーンの pants "side tuck" のベージュを合わせたコーディネートをご提案。
ほどよく甘くてちょうど良い、安心感のある定番カラーのボトムスを合わせることで、普段ピンクを着慣れない方でも挑戦しやすい組み合わせを考えてみました。
洋服が淡い分足元は黒のサンダルで大人っぽく。
素足のままでも良いですが、室内の冷え対策と足元のボリュームアップの両方が叶う、同色系の靴下を合わせてみるのも、個人的なオススメです◎
首元にはさりげなくシルバービーズのネックレスを。
毎年新色が楽しみな”gauze”シリーズ。 今まさに、来年の新色を考えているところです。
柔らかな印象を与えてくれるベビーピンクは、 白やグレー系のボトムとも相性良し◎
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◎ tops "gauze "
◎ pants "side tuck"
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。
Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes
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