
HAUのたね
写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
子供部屋に隣接する小さな中庭。
引っ越してからしばらくは手をつけられずに雑然としていた場所ですが、2年前に知り合いの庭師の方にベースを整えてもらい、その後から少しずつ自分たちで手を加えてきた、我が家の秘密の花園ならぬ「秘密の中庭」。
今はラベンダーやフランネルフラワー、クレマチスなどが見頃ですが、もう少しするとアナベル、そして夏にはエキナセアなどが…。
我が家のお庭は緑を基調としつつ、そこに季節の花をアクセントとして楽しむスタイルが、ここしばらくしっくりときています。
苗は近くの生花店で購入することが多いですが、時には旅先の道の駅や、中には半分実験感覚でフリマアプリからポチッと買ってみたり...。
その時々の気分で集めたものが、このお庭の集大成となっています。
近い将来の夢はウッドデッキを作ること。(宣言することでプレッシャーをかけているのは承知の上で、笑。)
終わりのないお庭作りは、私の休日の心地よいリフレッシュ方法の一つにもなっています。
じわじわと蚊の季節到来。 なるべく肌を出さないよう、フル装備で望みます。
一枚で楽にコーディネートが決まる、半袖タイプのオールインワン。
上下の組み合わせに悩まずにお洒落が簡単に楽しめることを知り、今では私も着用頻度の高いアイテムとなってきました。
オールインワンというと挑戦するのに敷居の高さを感じる方も多いと思いますが...(私も当初はその一人でした!)
初心者でも簡単に着こなせるよう、細部にさまざまな工夫をプラス。
例えば、首元をなだらかなボタン開きの V ネックにすることで、ワークテイストの印象を和らげ、インナーとの組み合わせを楽しめるようにひと工夫。
また、ウエストには、調節可能な共布リボンをプラスし、ブラウジングすることによって着丈の調節ができる仕様に仕上げました。
素材は、南米やアフリカなどの熱帯雨林に原生する“カポック”という樹木から採れる綿毛が原料。
通常の綿の8分の1の軽さと、暑い時には湿気を放出してくれるという、軽量性と通気性を兼ね備えた機能を持ち合わせている生地です。
薄地ではありますが、透け感が目立ちにくい点も特長の一つ。
コーディネートを考える手間も省け、気分も上向きになれるオールインワンは、荷物が多くなりがちな旅行にも、とてもオススメです。
インナーには tops "compact neck" のホワイトを。
ブラックのインナーには私物の古着のフリルブラウスを忍ばせるのがお気に入り。
足元には、存在感のあるブラックレザーのサンダルを合わせました。
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◎ all in one "kapok"
◎ tops "compact neck"
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。
Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes
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