
HAUのたね
写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
私の中ではついおざなりになってしまう小物類。
特に日々のバッグ選びでは使い慣れた布製のものが多く、小物の需要性を分かっていながらも、“いつものバッグ”に自然と手が伸びてしまうのが現状です。
買った当初はある程度きれいな状態を保てる布バッグですが、薄い素材のものだと持ち手の部分がくたびれてきてしまったり、使っているうちにヨレヨレしてきてしまったり...。
年齢を重ねるにつれて、そろそろきちんとしたバッグを探し始めたいとは思うものの、どうしても洋服を優先してしまい後回しにしてしまっていました。
そこで最近これは!と思うレザーバッグを発見。
スタッフの U さんが熱くオススメしてくれた DO オリジナルの SIMPLE LEATHER SHOULDER S 。
魅力は大きすぎないサイズ感、絶妙なショルダーの長さ、そして底がしっかりしていて程よくかっちり見えるという、私の中ではまさに理想のレザーバッグ。
ついついものがたくさん入るようにと大きめなものを選びがちですが、このバッグは欲張りすぎないちょうど良い外観と、小柄な私でもバランスよく合わせられるところがお気に入りです。
装いが軽快になるこれからの季節。
程良い重厚感を添えてくれるバッグは、カジュアルな装いにも上品さをプラスしてくれます。
one piece "tidy" との組み合わせがお気に入り。 手持ちの服もグーンと新鮮に見えてきました。
いつもの装いにプラスするだけで上品にまとまる、シンプルでコンパクトな正統派ベスト。
販売から一年。
色違いでご購入くださる方もいるなど、着用されていく中でじっくりとそのものの良さを実感されているようで、とても嬉しく思います。
素材は滑らかで美しい綿100%のコーマ糸とスラブ糸を撚り合わせた、ヴィンテージ感のある糸。
それを表情豊かな方畔編みで仕上げた一着は、一見メンズライクながらも、さらっとした爽やかさがあり、 T シャツとの相性も抜群です。
今回は、5部袖のインナー tops "compact neck" の上に重ねた、初夏にオススメのパンツスタイルをご提案。
新色のベージュは同系色で組み合わせても素敵ですが、ボトムスに黒を合わせれば、ナチュラルな中にもキリッとアクセントの効いた装いが完成。
足元をレザーのコンフォートシューズで仕上げれば、お仕事にもお出かけにも◎
合わせたボトムスは、軽さと通気性が魅力の pants "kapok"。
色はナチュラル感のあるベージュとブラックの2色展開。
ストレスを感じずに着られて、でもきちんと見える。 お気に入りの組み合わせです。
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◎ knit vest "cotton vintage"
◎ tops "compact neck"
◎ pants "kapok"
◎ SIMPLE LEATHER SHOULDER S
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。
Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes
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