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コラージュ・題字:堀井和子

堀井和子さんの「いいもの、みつけました!」

堀井和子さんが日々の暮らしや街歩きの中で見つけた、いいもの、美しいものを報告してくださる連載です。ツリーの枝の向こうに、素敵な一冊との出合いが。

第24回:バウハウスのデザインの本

"the bauhaus #itsalldesign" は、Vitra Design Museum が2015年に出版したデザインの本です。

国立近代美術館で開かれていたマルセル・ブロイヤーの家具展を見た後、ミュージアムショップで見つけました。表紙カバーのデザインに魅かれて手に取り、中を開いた瞬間、マットでさらっと素直な紙質にはっとしました。

パウル・クレーやウィルヘルム・ワーゲンフェルドに興味を持ち、バウハウスのデザイン関係の本を見て、買おうか迷ったことが何回かあります。でも、本としては硬い印象で選べなかったのです。

この本は作品のセレクト、写真の撮りかた、レイアウト、デザインが、ものすごくチャーミングで、構成もわかり易く感じました。

パウル・クレーは、1921年から1931年までバウハウスで造形や色彩についての講義をしていたそうですが、これは "School Ship" というタイトルの鉛筆画。私はクレーの鉛筆で描いた線画が好きで、持っているポストカードは全て鉛筆画のタイプです。

メタルオブジェのデザイン画と作品のページ。

マルセル・ブロイヤーの展覧会のリーフレット(右側は裏面)。セピアっぽいモノクロームの写真を、マットな黒の上に配したデザインが素敵です。近くの図書館に置いてあったこのリーフレットがきっかけで、この一冊に出合えました。

マルセル・ブロイヤーの家具の展示も、それまでに思い描いていたクールなメタルの印象を覆してくれて、面白かったです。ネストテーブルはサイズ別に深くグレイッシュな水色と黄色、緑、赤の4色を、それぞれ裏面まで丁寧に塗ってあり、経年変化も加わって、寄り添うような温かみを感じました。

建築や家具の写真展示も見ごたえがあって、実際に住んでみたら、暮らしの中で使ったら、という好奇心を刺激されたのです。

上左:"Gross und Klein"
上右:"vergesslicher Engel"
下:"Hilferuf"

堀井和子

堀井和子さん プロフィール

1954年、東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家としてレシピ本や、自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍、国内外の旅のエッセイなどを多数出版。2010年に「1丁目ほりい事務所」を立ち上げ、CLASKA Gallery & Shop “DO” と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行なっている。
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2017年5月19日 公開