「CLASKA(クラスカ)」発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のブランドビジュアル

HAU 藁谷真生の「今着たい服、こんな服。」

CLASKA が発信するアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナー藁谷真生が綴る、
服作りにまつわるエピソードや日々のおしゃれにまつわるあれこれを毎週土曜日更新でお届け。
今回は、上質な素材の良さを極力生かした、シンプルなロングコートのお話です。

第113回:真冬のネイビーコート。

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coat "shaggy"

昨年好評を頂きました、coat "melton"
軽めのメルトン生地を使用して作ったゆったりとしたコクーンシルエットに、長すぎず短すぎずのちょうど良い丈感。小柄な私にとってはバランス良く着られる理想のコートが出来上がりました。
ですが身長のある方からは、「もう少し丈が長かったら...」というお声もちらほら...
ということで今年は素材とディティールに変化をつけたロング丈バージョンのコートを作りました。

防寒対策を意識し、生地は少し厚みのあるシャギー素材を使用。一般的にシャギー素材というと毛足の長いふわふわっとしたものが多いのですが、この生地は毛足が短く落ち着いた表情。
ガウンのようにサッと羽織れつつも、しっかりと防寒もしてくれる特別なコートに仕上がりました。

丈以外の全体のサイズ感はほぼ coat "melton" と同じ。首元のラインは少し立ち上がりのあるパターンにすることで、オーバーサイズながらも全体的にシャープで上品な印象になるように工夫しました。ポケットはパッチポケットからスッキリとスラッシュ型に変更。そして寒い時に前をきちんと留められるよう、表には見えない仕様でフロントに釦をつけました。いずれも極力素材の良さを生かしたシンプルなデザインにしたかった為のちょっとした工夫。上質な素材感を目の前に、“この生地をどう料理するか”というところにとことんこだわりました。

両脇には深めのスリットを入れて、コートを着たときに重たい印象にならないような心掛けも。
コートに着られがちな私にとってはこのスリットはとても効果的なディティールなのです!
裏地も敢えて付けず、中に着ているもので暖かさを自由に調節できるようにしていますので、
ざっくりとしたニットやインナーベストで冬ならではの重ね着を楽しんでください。

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「CLASKA(クラスカ)」発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のカタログ写真

HAU の、2021 Autumn&Winter Web カタログができました。HAU の、美しいシルエットと着心地にこだわった最新コレクションをご紹介します。

HAU 2021 Autumn&Winter 「境界線」

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「CLASKA(クラスカ)」発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」デザイナー藁谷真生のインタビュー記事写真

2021年11月27日 公開