HAUのたね

Vol.74 私の大切な朝の習慣/春の新しい色合わせ

写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume


ある日の朝、ふとつけたテレビで「みんなの朝習慣」が紹介されていました。
白湯やコーヒーを飲むことが圧倒的に多い中、「私の習慣って何だろう?」と改めて考えてみたところ…それはもう一年ほど前から続いている「玄関の床磨き」です。

我が家は築40年のマンション。
窓ガラスも当時のままで、冬になると風物詩と言えるほどのすごい結露に悩まされます。
以前、放っておいて大掃除で苦労した反省から(笑)、毎朝拭くことに決めたのが始まりでした。

まずは靴をすべて外に出し、ほうきで掃きます。
次にガラスの結露を拭き取って、お気に入りのアロマ(フランキンセンスの奥深い樹木の香り)を混ぜたスプレーで床をサーっと拭き上げる。
それが私のお決まりのルーティンです。

この時期、ドアを開け放しての作業は正直とても寒いのですが、無心に体を動かしているうちに寒さも忘れ、心までスッと整っていく感覚が何より心地良く、せめて家の入り口である玄関だけでも、いつも清々しくありたい。
今ではすっかり体に染み付いた、大切な朝の時間です。

HAUのたね

すぐに取り掛かれるよう、ゴム手袋と雑巾を玄関に置いておくこともポイント。 ゴム手袋は色々試しましたが、ここ最近はカラーリングが可愛い IKEA がお気に入り。

サックスを重ねて、春の新しい色合わせ

素朴な表情が魅力の綿麻糸を使い、サッと羽織るだけで 「今日の私、なんかいいな〜」 と自然と思わせてくれるカシュクールカーディガンを作りました。

素材には、上質なヨーロッパリネンを混紡。
綿麻ならではのナチュラルな風合いと、肌を滑るさらりとした感触が、春の光に心地よく馴染みます。
通気性や吸水性、そして速乾性にも優れているので、少し汗ばむような日差しの中でも清々しく活躍してくれる一枚。

「いつもの羽織ものとは一味違う、コーディネートの主役になる一枚が欲しい」 そんな想いから生まれました。

紐をきゅっと結んで前を閉じてもよし。
紐は結ばずさらりと羽織り、春の風を感じさせても。

今回は、ビジュアルでもご紹介しているサックスブルー同士を重ねた、爽やかなワントーンコーディネートをご提案。
この 「色×色」 の組み合わせは、スタイリストの伊東朋恵さんから頂いたアイデア。
新鮮だけれども、取り入れやすい。 ぜひこの春挑戦していただきたい特別な着こなしです。

ボトムスにはブランドスタート以来の定番 work pants のネイビーを合わせて、全体をキリッと引き締めました。 色もの初心者でも挑戦しやすい寒色系のコーディネート。

この春、私も早速取り入れてみたいと思います!

HAUのたね

コンパクトにまとまるので、温度変化の激しい季節は持ち運びにも便利。

HAUのたね

サックスに加え、ベージュとチャコールの3色をご用意しました。

HAUのたね

シャツとカーディガン、ともに腰が隠れるくらいの長め丈なので、重ねた時のバランスも◎

<< 今回紹介したアイテム >>
◎ cachecoeur knit "room"(2月中旬発売予定)
stand collar shirts "noble"
work pants

*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。


Profile
藁谷真生 Mao Waragai

デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes


前の回を見る <