石川県山中温泉の地で450年以上に渡って培われてきた木工轆轤挽きの伝統工芸、山中漆器。その工房のひとつで、1930年創業の「畑漆器店」による汁椀です。
山中漆器の技術を守りつつ、その良さをより身近に感じていただけるようにと、木取りの効率を工夫し、拭き漆で仕上げることで、お手頃な漆器を実現されました。
シンプルで手に取りやすい形。材料には、北海道産の栓の木が使われています。年輪の幅が狭くはっきりとした木目が特徴です。
「拭き漆」とは、木地に透けた生漆を塗っては布で拭き取る作業を繰り返し、木目を生かして仕上げる技法。漆塗りほどの高い技術を要さず、上品な艶と透けた木目が美しい仕上がりになります。
ひとつの椀の中でも、年輪の流れや色合いのグラデーション（赤みが鮮やかに出ている部分と、暗く黒い部分）による風景の変化を楽しめます。
黒拭き（左）と朱拭き（右）の2色。セットで夫婦椀としてご結婚祝いなどの贈りものにも喜ばれることでしょう。
自然の木目を生かし、すべて手仕事で作られているため、1点ごとに表情や色合いの濃淡が異なります。予めご了承ください。
モダンなダイニングにも馴染む、すっきりとした佇まい。容量も標準的で普段使いしやすい汁椀です。お気軽にご活用ください。
ご購入の前に
- 台所用中性洗剤を使い、やわらかいスポンジで洗ってください。
- 漆は紫外線に弱いため、直射日光を避けてお使いください。