

HAUのたね
写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
新作第一弾は、ヨーロッパの空のようなアンニュイな色彩と、そっと風をはらむような軽やかさを落とし込んだ、特別なフリルブラウスのご紹介です。
“ciel” とは、フランス語で 「空」 という意味。
このブラウスが持つ空気感にぴったりだと思い、アイテム名として名付けました。
生地に選んだのは、ほんのりと肌を透かすシルクコットンのシアー素材。
シルク特有の控えめな光沢感とコットンの優しい肌触りをあわせ持ち、さらに製品染めを施すことで生まれた自然なシワ感が、着る人の日常にそっと馴染む温もりのある表情を与えます。
一番のデザインポイントは、首元を華やかに映してくれる2枚重ねのラッフルフリル。
より繊細さと軽やかさが出るよう、端はあえて裁ち切り (切りっぱなし) 始末でラフに仕上げています。
ボリュームのあるフリルですが、この透け感のある生地と切りっぱなしの始末によって、甘くなりすぎない 「大人の凛とした可愛さ」 を目指しました。
今回は、インナーに tops "sorbet" を重ねたコーディネートをご提案。
ボタンを上まで留めて一枚で着ても素敵ですが、日中まだ暑さの残る今の時期には、前を開けて羽織りとしての着こなしもおすすめです。
「フリルは挑戦してみたいものの、ちょっと甘すぎて…」 という方は、一度ご自宅で洗濯をして、洗いざらしのまま干してみてください。
フリルにさらに自然なシワ感が加わり、グッと大人っぽい表情に変化するので、ぜひ試していただけたら嬉しいです。
ボタンを開けてラフに羽織ったり◎
ネイビーはボタンを留めてきっちりとした着こなしに。 カラーは “パウダーグレー” と、深く静かな夜を思わせる “ダークネイビー” の2色展開です。
こちらは、自宅で洗濯後にそのまま干してみたもの。 アイロンをかけないと襟が少しラフな雰囲気になり、より顔周りに表情が生まれます。
<< 今回紹介したアイテム >>
◎ blouse "ciel"
◎ tops "sorbet"
◎ pants "oval" wool serge
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。

Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes
前の回を見る <