
HAUのたね
写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
毎年なんとなく自己流で作っていたクリスマスリースですが...。
今年は本格的に習ってみたいということで、先日リース作りのレッスンに行ってきました。
クリスマスを華やかにお祝いする飾りとして日本でも定着してきたリースですが、本来は途切れることない輪の形から、「永遠」や「平和」のシンボルとして広く世界で親しまれてきたものだそうです。
私の住んでいるマンションは、ドアにリースを飾る率が高いほうで、どこかの家が飾ると、連鎖反応で次々と飾られるというのが毎年のお決まりパターン。
今年は一番乗り!と張り切って11月末に飾ったものの、今年は暖冬で皆さんクリスマスの実感がイマイチわかないのか...。
どのご家庭も現時点でもリースはポツポツとしか飾られていない状況です...。(こんなところにも暖冬の影響を感じてしまいます。)
さて、そんなリース作りですが、一番のご褒美は作っている過程の楽しさと出来上がった時の喜びでもありますが、実際に手を動かして感じたことは、植物の香りをダイレクトに感じながら形にしていくワイルドな体験にありました!
カラッと気持ちの良い日曜日の午後。
針葉樹の香りに満たされてレッスンを後にしたことも、自分にとって良いリフレッシュタイムになりました。
リース作りは繊細なイメージだと思ってましたが....。 意外と体力のいる作業だということも発見の一つ。
いよいよ冬本番!
大好きなウールニットの季節がやってきました。
今季の新作ニットはオーストラリアのメリノウールを編み立てて作った、ゆったりとしたデザインのハイネックプルオーバー。
チェリーピンクのようなビビットな色合いと、まるでチョコチップ入りのアイスクリームを想わせるようなネップ入りのベーシックカラーが魅力のニットは、特殊な強縮加工を施すことによって生まれた、まるでカシミア混のような柔らかい肌触りが特徴です。
デザインは、裾が絞られていないボックスシルエット。
ストンとすっきりとしたラインの中にも、袖から肩まわりにかけては緩やかなドロップショルダーにすることにより、柔らかさとゆとりのある、ほのかに女性らしさが加わったニットに仕上がりました。
今回ご紹介するコーディネートは、太めのコーデュロイで作ったボリューム感のあるパンツとの組み合わせ。
身幅をゆったりした分着丈が少し短いデザインなので、ロングスカートや、ボリュームパンツとも相性良し。
ビビットなピンクとミルクのようなアイボリーの組み合わせは、普段ベーシックカラーが多い方にもぜひ挑戦頂きたいカラーリングです◎
程良くボリューム感ある pants "puff" との組み合わせ◎
ピンクのほか、チョコチップのようなネップの入ったアイボリーもご用意してます。
肌触りが気持ち良いニット。首回りのチクチク感がないのも嬉しいです。
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◎ knit tops "felt"
◎ pants "puff"
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。
Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes