HAUのたね

Vol.24 ハレの日にむけて/特別な時に着たいウールフラノのワンピース

写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume


クリスマスムードが高まりを見せる中、今日は来年の春の発売に向けて密かに進めている商品のお話しを少しだけ。

忙しい年末が終わり、一息ついたところで次に考えなければいけないことが、子供の卒業式や入学式など家族にとっての一大セレモニー。我が家は今年終えたと思いきや、また2年後にはやってくるなど、しばらくの間このループは続きそうです。。。

さて式には何を着ていこうか? 何から買えばいいの? などなど、その度ごとについて回る問題ですが、特別な時の装いこそ慌てず軽やかに準備したいもの、というのが私の中での理想の姿。来年に向けて HAU ではご要望の多かったジャケットとパンツのセットアップを新しいデザインで作っているところですが、そんなハレの日のスタイルを一気に高めてくれるようなコサージュを、"corsage.ozawa" を主宰する小澤佳子さんに特別に作って頂いているところです!

小さなお花をぎゅっと集めたその名も “フルフルな花 petit” というコサージュは、可憐さとユーモアの詰まった小さいながらも存在感のある一品。つけると不思議な魅力を放つ特別なコサージュは、来年の1月下旬頃の発売ですのでどうぞお楽しみに◎

色はアイボリーとブルーグレーの2色。 コサージュをベースに服の色を考えてみるのも良さそうですね。

人の集まるこれからの時期、持っていると便利なきちんとワンピース。

上質なウールフラノをふんだんに使用してかたちにした贅沢な A ラインのワンピース。こちらは、コットンの生地で定番としてお作りしている one piece "tidy" と同じパターンでつくった秋冬のためのワンピースです。

深めのVネックと、ゆとりのあるアームラインで動きやすさと着心地はもちろん、着用時のドレープも綺麗に決まり、シンプルながらも存在感のある特別な一着に仕上がりました。バックネックに施したベルト状のディティールは、肩がずれ落ちないようにと配慮したもの。実用性から生まれたアイデアですが、バックスタイルの大きなポイントになり、金具でベルトの長さ調節も可能です。

今回は、開き過ぎず、詰まり過ぎない絶妙な首元が好評の knit tops "forme" をインナーに。そこにアイボリーのタイツとベレー帽を合わせてみたら、上品さの中にも遊び心を感じる着こなしが完成しました。人の集まる機会が多くなるこれからの時期にこそ、持っているととても便利な一着です◎

下に重ねているのは knit tops "forme"。 どの色の組み合わせも違和感なく馴染みます。

バックベルトにはアンティークゴールドのバックルがついています。 ご自身の体型に合わせて調節ください。

動くたびに揺れるドレープは着ていても嬉しいもの。

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one piece "harvest"
knit tops "forme"

*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。


Profile
藁谷真生 Mao Waragai

デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes