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身近で素朴な山野草や雑草と呼ばれる草、樹木の美しさを伝える活動をしている榊麻美植物研究所の榊さんから、盆栽と暮らす日常の愉しみを教わります。

第2回:植物のえらびかた(私的考察)

梅雨があけ、たくさんの湿気を帯びた空気と時々くる夕立や稲光、濃桃色が鮮やかな百日紅の花。木々の生い茂る場所では蝉たちが力強く生きている。

カレンダーなんてなくても、動植物の様子に敏感であれば季節の変化を感じることができる。

さて、今回は私の思う「植物のえらびかた」について。

ワークショップや販売をするのに、いろいろな場所でたくさんのお客様とお話をしていると、かなりの確率で聞かれることがあります。

「育てやすい植物は、どれですか?」
「一番丈夫な子は、どれですか?」

植物を選ぶ基準として、みなさんが知りたい疑問としては当たり前の事なのですが、実は答えるのに一番困っています。

盆栽に限らず観葉植物や多肉にしても育て方の基本は、お水やりの方法と環境(置き場所)、定期的な植え替え。その点にさえ注意していれば、あとはインスピレーションで選んで頂くのがよいのではないかと考えているからです。たとえば、植物の名前はわからないけれど葉や枝・幹肌がなぜか気になる・・・というように。

住環境をお伺いして、その環境にあう植物を選ぶことはもちろん良いのですが、それでも枯らしてしまう方はいるし、環境が合わないかなと思っていても上手に育てている方もいる。

その違いは、環境の差以上に植物を「かわいい」と感じる気持ち=愛情によるものであって、それが「インスピレーションで選んで頂くのがよい」ことと関係するように思うのです。

植物も生き物だから、人間や動物と同じように「なぜか気になる」、「かわいい」、「何か通じるものを感じる」、そういう感覚でまずは選ぶ。

そうやって選んだ植物は、気になってしまって、より愛着が沸き、適切な管理をするようになる。そうするうちに上手に永く育てられるようになっていく、そうあってほしい、と常々思っています。

まずは先入観を持たずに直感で。

榊 麻美


1980年 静岡県生まれ。アパレル業を経て、塩津丈洋氏に師事し植物の世界へ。2016年春、独立。榊麻美植物研究所を立ち上げる。7月29日(土)〜8月6日(日) 神楽坂「E-to」で二人展を開催。
sakakiasami.com

2017年7月27日 公開