For international shipping, mail us your orders.
配送料 全国一律 650円 10,000円以上ご購入で送料無料
GIFT WRAPPING ギフトラッピング +200円 ご利用前に必ずお読みください

身近で素朴な山野草や雑草と呼ばれる草、樹木の美しさを伝える活動をしている榊麻美植物研究所の榊さんから、盆栽と暮らす日常の愉しみを教わります。

第11回:木々の植え替えのこと

立春を過ぎて、日差しはあたたかな春の日差しに変わり、朝晩は冷え込みが続くけれど、霜が降りることはなくなってきました。

植物達も、むくむくと起き始めており、活動の早い子は芽吹き始めています。

この季節の大事な作業は「植え替え」。

植え替えの適期は、地域によって若干の差はあるものの、落葉樹は2月下旬〜3月、常緑樹や草物は3月下旬〜4月と言われています。

植え替えの目的は主に3つ。

  • 根の生長するスペースを確保し根詰まりを防ぐこと
  • 古い根や強い根を整理することで、根の活性化や弱い根の生長を促し樹形を整えること
  • 新しい栄養分のある土に植え替えることで、植物の活性化を促すこと

植物達は、体の部分(枝葉)の生長はもちろんですが、それに比例して根の部分も年月と共に鉢の中で生長をしています。

鉢に植えてしばらくすると根は鉢中いっぱいになり、根の呼吸に必要な酸素や水分を吸収できなくなる。また年月が経つと土の養分も少なくなることで、放っておくと枝がやせ、花がつかなくなったり、葉を落としたり、最悪の場合枯れてしまうかもしれません。

2〜3年を目安に、定期的なメンテナンスを行うとよいでしょう。

植え替えというと、一回り大きな鉢に植え替えると思っている方も多く、間違ってはいませんが、そうなると根が生長するスペースがより広くなる=植物の体がどんどん大きくなってしまいます。植物の大きさは変えなくて良い、今の鉢で楽しみたいという場合は「根切り」をして植え替えを行います。

植え替えの手順は以下のように行っていきます。

1. 植物を鉢から取り出し、苔がついている場合は一度きれいに取り除く。

2. 根を箸などで優しくしっかりとほぐし 根回りの土も取り去る。

3. ほぐした根の中で、太い根や長い根を短く切り詰め、(※根は植物の体に比例し、上記のような根は徒長枝の成長を促進し樹形を乱します。)根の全体の量が、植え替え前の半分〜3分の1くらいに切り整える。

4. 新しい土に植え替える。植物の体(枝の部分)も、根を切った量に応じて整える。

5. はずした苔を張り直す。

以上の手順により植え替えを行った後、強風(乾燥)を避け管理をしましょう。外してみてあまり根が張っていない場合は、根切りをせずに新しい土を入れ替えましょう。

初めての植え替えの場合、どの程度根を切ったら良いのかなど不安な方もいらっしゃるかと思います。植え替え会等も行っておりますので、気になられる場合はHP等をご確認いただければと思います。

榊 麻美


1980年 静岡県生まれ。アパレル業を経て、塩津丈洋氏に師事し植物の世界へ。2016年春、独立。榊麻美植物研究所を立ち上げる。
sakakiasami.com

2018年2月17日 公開