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身近で素朴な山野草や雑草と呼ばれる草、樹木の美しさを伝える活動をしている榊麻美植物研究所の榊さんから、盆栽と暮らす日常の愉しみを教わります。

第9回:植物の冬越しのこと

12月も残すところ、あと少し。冬至を過ぎて、陽が少しずつ長くなる一方で朝晩の冷え込みは厳しくなり、霜が降りる季節になった。

本格的な冬を前に準備をしておきたいのが、植物たちが冬を越すための場所です。

冬越しといっても、大切なことは「寒さ(気温)」から守ることよりも、「寒風(乾いた冷たい風)や霜」から寒さに弱い植物を守ってあげることです。

ほとんどの植物たちは、庭の棚場に冬も置いて、雪が積もっても、東京くらいの気候では越してしまうように思いますが、寒さに弱い常緑の広葉樹(柑橘系のキンズや、バラ科のシタン、藪柑子など)や常緑の山野草などは特に守ってあげると良いように思います。

入れる時期と出す時期の目安や、方法についてお話します。

1. 入れる時期の目安

しっかりと寒さに当てて2〜3回霜に当ててから入れること(12月中旬頃でしょうか)。しっかり寒さに当てることで、植物達は休眠に入ることができ、また寒さに対する態勢を作ってあげることで より強く育つことができるように思います。ただし、昼夜ずっと取り込むのではなく、あたたかい日中は日差しや外気に当ててあげるとよいでしょう。

2. 方法

方法は様々で、底穴を数カ所あけた発砲スチロールに入れて霜の降りる朝晩は蓋をするやり方や、霜の降りない軒下に取り込む、木箱にビニール等でカーテンを作り入れ込む方法などがあります。もちろん、広い庭があればビニールハウスを作ってもよいでしょう。いずれの方法でも、お水やりは今まで通り「乾いたらたっぷりと」ということと、日中あたたかい時は通気のよい場所に置いてあげることが大事。

3. 出す時期

出す時期の目安としては、新芽が芽吹き始めた頃なので植物によって様々ですが、だいたい3月頃を目安に外に出すようにしましょう。その際も、急に外気や太陽に日差しに思い切り当ててしまうのではなく、徐々に外の環境に慣らしてあげることが大切です。

植物は思っている以上に強く、特に盆栽に使われるような植物達は四季の変化に順応しているものが多いように思いますが、植物の様子を見ながら個々にあった環境を作ってあげるようにしましょう。

榊 麻美


1980年 静岡県生まれ。アパレル業を経て、塩津丈洋氏に師事し植物の世界へ。2016年春、独立。榊麻美植物研究所を立ち上げる。
sakakiasami.com

2017年12月27日 公開